選択クエリについて
選択クエリを使えば、条件を設定して一致するレコードだけを抽出したり、レコードを重複しないように表示することができます。
1つの条件でレコードを抽出する
1:フィールドのセルをクリックすると、▼が表示されるので、▼をクリックします。その中から*の付いていない抽出条件を指定するフォームを選択します。すると、テーブルには自動的に入力されます。

2:自動で並べ替えを行いたい場合は、並べ替えを昇順か、降順かを選択します。
また、抽出に使用するフィールドの内容を表示させたい場合は、表示にチェックを入れます。

3:抽出条件を指定します。
例えば、頭にTの付く学籍番号の人を抽出したい場合は、Like "T*"と、抽出条件の所へ入力します。その他の抽出条件は、一番下に載せてあります。

4:レコードの表示方法を指定する。
このままですと、学籍番号しか表示されませんので、抽出条件にヒットしたレコードをどのように表示させるかを、指定します。
1つ右のフィールドのセルで表示させたいフィールドを選択します。さらに追加したい場合は、この右へ追加していきます。

5:メニューバーのクエリ→実行を選択すると、以下のようなクエリができます。

6:最後に上書き保存をします。メニューバーのファイル→上書き保存を選択します。
複数の条件でレコードを抽出する
複数の条件でレコードを検索する場合は、右の方の空いている枠に新たに検索に使いたいフィールドと、検索条件を指定します。この作業を繰り返すことで、検索条件をどんどん追加することができます。
- OR条件とは
- 1つのフィールドに対して、指定した条件のどれかに当てはまる、という複数の条件を設定するのがOR条件です。
- OR条件での抽出方法
- 2つ目以降の抽出条件を、抽出条件の所ではなく、またはの所に入力することで、OR条件を指定することができます。
以下の例では、学籍番号がTから始まるか、学舎が深草のレコードを抽出しました。

メニューバーのクエリ→実行を選択すると、以下のようなクエリができます。

- AND条件とは
- 複数のフィールドに条件を設定するのがAND条件です。AND条件は、指定した条件すべてに当てはまるレコードを抽出します。
- AND条件での抽出方法
- 2つ目以降の抽出条件を、抽出条件の所に入力することで、AND条件を指定することができます。
以下の例では、学籍番号がTから始まり、上2,3桁が02のレコードを抽出しました。

メニューバーのクエリ→実行を選択すると、以下のようなクエリができます。

最後に上書き保存をします。メニューバーのファイル→上書き保存を選択します。
抽出条件の指定に使う記号
記号 | 意味 | 使用例 | 例の意味 |
---|---|---|---|
Like | 指定する文字列 | Like "大学" Like "*大学*" |
「大学」という文字列を抽出 「大学」を含む文字列を抽出 |
Not Like | 指定する文字列以外の文字列 | Not Like "大学" Not Like "*大学*" |
「大学」以外の文字列を抽出 「大学」を含まない文字列を抽出 |
* | 任意の文字列 | Like "理*" | 「理」で始まるすべての文字列を抽出 |
? | 任意の1文字 | Like "理?" | 「理」で始まる2文字の文字列を抽出 |
> | より大きい | > 10 | 10より大きい数値を抽出 |
>= | 以上 | >= 10 | 10以上の数値を抽出 |
< | 未満 | < 10 | 10未満の数値を抽出 |
<= | 以下 | <= 10 | 10以下の数値を抽出 |
Is Null | 空白の項目 | Is Null | 空白の項目を抽出 |
‹› "" | 空白ではない項目 | ‹› "" | 空白ではない項目を抽出 |
Or | どちらかの文字列 | Like "1*" Or Like "2*" | 「1」または「2」で始まる文字列を抽出 (OR条件での抽出と同じ) |