Microsoft Office 2007
Access Manual

選択クエリについて

選択クエリを使えば、条件を設定して一致するレコードだけを抽出したり、レコードを重複しないように表示することができます。

1つの条件でレコードを抽出する

1:フィールドセルをクリックすると、逆三角ボタン[]が表示されるので、それをクリックします。その中から*の付いていない抽出条件を指定するフォームを選択します。すると、テーブルには自動的に入力されます。

フィールドの選択

2:自動で並べ替えを行いたい場合は、並べ替え昇順か、降順かを選択します。
また、抽出に使用するフィールドの内容を表示させたい場合は、表示にチェックを入れます。

並べ替えと表示の設定

3:抽出条件を指定します。

例えば、頭にTの付く学籍番号の人を抽出したい場合は、Like "T*"と、抽出条件の所へ入力します。その他の抽出条件は、一番下に載せてあります。

抽出条件の指定

4:レコードの表示方法を指定する。

このままですと、学籍番号しか表示されませんので、抽出条件にヒットしたレコードをどのように表示させるかを、指定します。
1つ右のフィールドのセルで表示させたいフィールドを選択します。さらに追加したい場合は、この右へ追加していきます。

表示させたいフィールドの選択

5:デザインタブの結果グループから実行を選択すると、以下のようなクエリができます。

選択クエリの表示

6:最後に上書き保存をします。Officeボタン上書き保存を選択します。

複数の条件でレコードを抽出する

複数の条件でレコードを検索する場合は、右の方の空いている枠に新たに検索に使いたいフィールドと、検索条件を指定します。この作業を繰り返すことで、検索条件をどんどん追加することができます。

OR条件とは
1つのフィールドに対して、指定した条件のどれかに当てはまる、という複数の条件を設定するのがOR条件です。
OR条件での抽出方法
2つ目以降の抽出条件を、抽出条件の所ではなく、またはの所に入力することで、OR条件を指定することができます。

以下の例では、学籍番号がTから始まるか、学舎が深草のレコードを抽出しました。

OR条件の指定方法

デザインタブの結果グループから実行を選択すると、以下のようなクエリができます。

OR条件での抽出結果
AND条件とは
複数のフィールドに条件を設定するのがAND条件です。AND条件は、指定した条件すべてに当てはまるレコードを抽出します。
AND条件での抽出方法
2つ目以降の抽出条件を、抽出条件の所に入力することで、AND条件を指定することができます。

以下の例では、学籍番号がTから始まり、上2,3桁が02のレコードを抽出しました。

AND条件の指定方法

デザインタブの結果グループから実行を選択すると、以下のようなクエリができます。

AND条件での抽出結果

最後に上書き保存をします。Officeボタン上書き保存を選択します。

抽出条件の指定に使う記号

抽出条件の指定に使う記号
記号 意味 使用例 例の意味
Like 指定する文字列 Like "大学"
Like "*大学*"
「大学」という文字列を抽出
「大学」を含む文字列を抽出
Not Like 指定する文字列以外の文字列 Not Like "大学"
Not Like "*大学*"
「大学」以外の文字列を抽出
「大学」を含まない文字列を抽出
* 任意の文字列 Like "理*" 「理」で始まるすべての文字列を抽出
? 任意の1文字 Like "理?" 「理」で始まる2文字の文字列を抽出
> より大きい > 10 10より大きい数値を抽出
>= 以上 >= 10 10以上の数値を抽出
< 未満 < 10 10未満の数値を抽出
<= 以下 <= 10 10以下の数値を抽出
Is Null 空白の項目 Is Null 空白の項目を抽出
‹› "" 空白ではない項目 ‹› "" 空白ではない項目を抽出
Or どちらかの文字列 Like "1*" Or Like "2*" 「1」または「2」で始まる文字列を抽出
(OR条件での抽出と同じ)